KiCADに挑戦(全体の流れ)
前回は「KiCAD」のインストール方法について書かせていただきました。
次の作業は回路設計ですが
その前に設計から発注まで全体の流れについて説明させていただきます。
大きく分けると5つに分けられます。
・新規プロジェクトの作成
・回路設計
・アートワーク設計
・データ出力
・基板発注
では順番に説明させていただきます。
新規プロジェクトの作成
まずは、プロジェクトマネージャーから新規プロジェクトを作成します。
これが一番最初の作業でありこれをしないと始まりません。
新規プロジェクトは設計する基板にそれぞれ作成する必要があります。
回路設計
新規プロジェクトを作成したら回路図エディターを開き回路図を描いていきます。
シンボルは標準ライブラリに格納されていますが、
標準ライブラリにないシンボルは「シンボルエディター」を使用して
自分で作成することができます。
シンボル作成時にフットプリントを関連付けた方が後々作業がスムーズになります。
フットプリントも標準ライブラリに格納されていますがない場合は「フットプリントエディター」を使用して作成します。
アートワーク設計
「PCBエディター」を使用して基板レイアウトします。
「回路図から基板を更新」で作成した回路図を読み込み、基板外形作成、部品配置等の作業を行います。
3D表示機能があるため確認しながらアートワークすることができます。
データ出力
基板のレイアウト作業が終わったら基板を発注するために「ガバーデータ出力」します。
発注するメーカーによってデータの形式が違うので発注前に確認が必要です。
ガバー出力したデータは「ガバービュアー」にて確認することができます。
基板発注
「ガバー出力」をしたら基板発注です。
発注するメーカーによって価格がかなり変わります。
海外のサイト「Elecrow」にて発注すると大きさにもよりますが10枚(シート)で4.9ドルとかなり安い価格で作れます。
送料は別ですが、「OCS/ANA Express」を選択すると13.9ドル。
基板代と合わせても20ドルかからないんです。
まとめ
ということで今回は回路設計に入る前に全体の流れを説明させていただきました。
作業に入る前に全体の流れを把握しているのとしていなのとでは効率が違います。
私は効率よく作業するために作業前には大まかな作業フローを組み立てます。
旅行も下調べしてプラン組み立てていく方が時間を有効に使えるのと一緒です。
でもたまにはノープランで1人旅もいいかもです(笑)
次回は、いよいよ回路設計の作業を説明させていただきます。
まことにありがとうございました。
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