Bluetoothとは?実際にBluetoothの通信距離を測ってみました!
皆さまこんにちは。イーテック中の人『T』です。
今回は身近にあるけど、特に気にせずに使われている方も多い「Bluetooth」について、調べる機会があったので簡単に紹介します。読み方は「ブルートゥース」です。
「Bluetooth」は2021年現在も進化しており、最新バージョンは「Bluetooth5.2」となります。
弊社の機器は最新バージョンを使用しており、機器同士なら400m以上離れても通信可能です。
詳しくは下の方を見てくださいね。
それでは早速「Bluetooth」の事について紹介していきます!
はじめに「Bluetooth」とは?
「Bluetooth」は2003年頃から日本で普及し始めました。
数ある無線通信技術のひとつ。
近距離でデジタル機器同士をワイヤレスで接続する事ができます。
「Bluetooth」が登場する前はケーブル付きのイヤホンやスピーカーが当たり前でしたが、今はケーブルを持ち歩く必要がないのでとても便利になりました。
なぜ「Bluetooth」という名前にしたのか?
「Bluetooth」はスウェーデンのエリクソン社内で開発がスタートして、その時のエンジニアが命名しました。
ノルウェーとデンマークを平和的に統合したデンマーク王「ハーラル・ブロタン・ゴームソン」が「青歯王」と呼ばれていた事と「乱立する無線通信規格を統合したい」という願いを込めて「Bluetooth」と命名したそうです。
ちなみに今回の記事の犬は「シーズー」です。
もともと中国の王朝で飼われていた犬でラサ・アプソとペキニーズを掛け合わせて誕生しました。
Bluetoothのロゴマークも北欧の長枝ルーン文字でハーラル・ブロタンの頭文字HとBを掛け合わせてデザインされています。
どこで「Bluetooth」は使われている?
今は多くの方が持っているスマートフォンにも当たり前の様に「Bluetooth」機能が付いていますが、使ったことはありますか?
車を運転する方ならカーナビやイヤホンにつなげてハンズフリーで通話が可能になります。あとはスマートフォンに音楽を入れて、屋外でバーベキューをしながらBluetoothスピーカーから音楽を聴くのも楽しいかもしれませんね。
パソコンを使われる方ならBluetoothマウスを見たことがあるかもしれません。
消費電力が少ないのでバッテリーが内蔵されている小型の機器(イヤホンやスピーカー)に搭載されていたりします。例えば以下の商品が最新バージョンのBluetooth5を搭載しています。
気になる「Bluetooth」の通信距離は?
「Bluetooth」の機器は電波の強さによって3つの「Class(クラス)」に別れています。
クラス | 最大出力 | 通信距離 |
---|---|---|
クラス1 | 2.5mW超 ~ 100mW | 最大100m |
クラス2 | 1mW超 ~ 2.5mW | 最大10m |
クラス3 | 1mW | 最大1m |
Class1での通信距離は100m程度となりますが、その分だけ消費電力も多くなります。
使用される用途で適切に選択することにより、バッテリー搭載の製品であれば長時間使用可能になります。ですので、Class1でも最大出力で動作していない機器等もあります。
また、通信距離は最大出力時に遮蔽物(障害物)などが無い場合の距離となっています。
天気の良い日があったので近くの河川敷で弊社の機器を使用して通信距離の測定をしてみました。
遮蔽物(障害物)が少ないので通信距離の測定には最適です。少しカーブしていたのが残念ですが・・・。
それでは通信距離の測定スタート!
ノートパソコン2台に弊社の機器をそれぞれ接続して、機器同士の通信距離を測った結果・・・
なんと450m!!!実は「Bluetooth5.0」以上は「Bluetooth4.x」から通信距離が約4倍になったそうです。
次にノートパソコンに弊社の機器を接続して、スマートフォン(iPhone7)との通信距離を測った結果・・・
120m!?機器同士よりも通信距離が短い?それもそのはずでiPhone7に搭載されているのは「Bluetooth4.2」となるので、バージョンの低い方が優先されて通信距離が短くなってしまうのです。
そこでiPhone11を使用して通信距離を測定してみます。iPhone11は「Bluetooth5.0」ですので出力を制限していない場合は通信距離が伸びると思われます。
結果は・・・
400mピッタリ!屋内で使用する場合は遮蔽物(障害物)があるので、ここまでの距離にはならないかと思いますが、屋外では驚きの通信距離となりました。既に近距離とは言えないレベル?
以上、通信距離についての調査報告でした!
無料で使い放題!?「Bluetooth」の通信料金について
「Bluetooth」なら通信料金は無料なので、気にせずに使い放題です!
なぜ無料で使えるのか?気になる方は「Bluetooth」を搭載した機器の開発メーカー(たとえば弊社)にお問い合わせください。
最後に
電波を発する製品を日本国内で使用する場合は必ず認証を取得する必要があります。
弊社の機器も日本の電波法(技術基準適合証明)を取得しています。
電波法以外にも「Bluetooth」製品を製造する場合は製品登録が必要になります。
製品登録の代行も行っておりますので、こちらもお問い合わせをお待ちしております。
余談ですが、前回の記事の犬の紹介を忘れていました!「柴犬」です。
日本生まれの日本で唯一の小型犬で国の天然記念物に指定されています。
2021年4月1日から株式会社イーテックも2年目に突入致しました。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。
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